釋優聲

 本田美奈子さんが亡くなりました。これについては、様々なニュースで、報道されていますので、皆さんもご存知のことと思います。その中で、大変珍しいことですが、美奈子さんの法名〈ほうみょう〉が流れました。
  法名は「釋〈しゃく〉優聲〈ゆうしょう〉」とありました。この法名から推測されるのは、おそらく美奈子さんのご家庭の宗派は「浄土真宗」であろうということが分かります。

 そこで、美奈子さんのこの法名がどのような意味なのかを、考えて欲しいと思います。

 浄土真宗では、お亡くなりになった方は‥‥というか、浄土真宗に帰依するようになったら、つまり浄土真宗の門徒になったら、帰敬式を受けて「法名〈ほうみょう〉」をいただきます。
  この法名は3文字で作られています。 これは必ず3文字です。
  最初の「釋〈しゃく〉」 というのは、私たちの名前で言うと「姓」にあたります。つまり、浄土真宗に帰依している私たちは、みんなが同じ阿弥陀さまのお浄土にお参りさせていただくため、お釈迦さまの教えに従っております。そこで、みんなお釈迦さまの一家となるために、姓が「釋」となるのです。つまりお釈迦さまの一家に入ったということです。

 つづいて「優聲〈ゆうしょう〉」ですが、TVでは「優しい声」となっていました。素直に読むとそういう意味になると思いますが、優には「すぐれた、まさった、やわらげる、ゆたか」というような他の意味もたくさん入っています。つまり、そのような意味が総合したのが「優」なのです。 じつは仏さまを形容する時にしばしば使われる言葉でもあります。
  つまり、美奈子さんに贈られた「釋優聲」という法名は、仏さまのお声のように、声で私たちの心を和らげてくれた方、という意味だったのですネ。


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