恐怖?の餡雑煮

あけましておめでとうございます

 昨今はどうなんでしょうか、お正月の料理番組にはしばしば全国お雑煮特集が出てくることがございます。この時に讃岐の人間は全国から馬鹿にされるのでございます。それは、恐怖の“餡餅入りのお雑煮”を食しているわけでありまして‥‥あまつさえ、その餡子を白味噌に溶かしていただくという、正しい餡雑煮の食べ方に対して‥‥毎食うどんがなければ始まらない讃岐人の正しい食生活の異常さと合わせて、強烈な差別と偏見があるように思われるのでございます。

これが餡餅入り雑煮だ!

 さてさて、現物をご覧ください。ごく普通の白味噌仕立ての雑煮です。中身は、大根・人参などのお野菜ですネ。上にトッピングされているのは、削り節・青海苔・桜海老てなもんです。
 はい。お分かりのとおり、何にも変なことはございません。京風のお雑煮そのものでございます。
 ところが、中のお餅が餡入りなんですネェ。
 餡入りというと、即座に大福を思い出される方‥‥その通りです。単なる大福であります。ただ、大福のように柔らかいわけではなく、ごく普通の硬さになっております。
 さて、その大福を焼かずにそのまま入れて暖めまして、雑煮にするわけです。もちろん暖めすぎますと、溶けてしまいますので要注意です。

正しい餡雑煮のいただき方

 まだご理解いただけない方のために、餅を割ってみました。
 このようにして、お箸でさらに餡を適度な甘さになるよう自分で調節しながらいただくのが、正しい餡雑煮のいただき方でございます。つまり、餡はただ餅の中に伏蔵されているだけではなく、味噌との調整をすることで顕在化する訳でございます。

 これがうまいんだなァ。というと必ず讃岐人を異常者の如く言い募るお方がございますが、これだけは食べてみないと分かりません。少なくとも、食生活というものはその土地の環境と密接な関係を持っているわけですので、讃岐うどんがどうのこうのと文句を垂れるお方たちは、まずこの餡雑煮を試して、讃岐人が目標としている食の美学的究極のありようを知る必要があります。その上で、讃岐人が求めている讃岐うどんの究極を求めるが良いでしょう。

 ということで、この高カロリーな餡餅入り雑煮を元旦に2杯頂戴した、生っ粋の讃岐人、マイコン坊主でございました。ホホホ。